mikoyan358

海と毒薬のmikoyan358のレビュー・感想・評価

海と毒薬(1986年製作の映画)
3.0
2009/4/28鑑賞(鑑賞メーターより転載)
戦時中に捕虜を生体解剖した、という非常に衝撃的な題材。最初は普通に見えた医師たちが、戦争の空気がそうさせたのか少しずつ医師として、そして人間として大切なものを失っていく。序盤の手術シーンと後半の生体解剖のシーンは、見た目は同じように医師や看護師が手術台を取り囲んでいるだけのはずなのに、流れている空気が決定的に違っていて怖さすらあった。80年代の映画なのでカラー当然のところをあえて白黒にしたのも、リアリティが強烈に増すための効果か。しかし、外国人の登場のさせ方に見える強い説教臭さが気になった。
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