ブタブタ

真夜中の弥次さん喜多さんのブタブタのレビュー・感想・評価

真夜中の弥次さん喜多さん(2005年製作の映画)
1.5
「ホモ」ってハッキリ言っちゃうのが矢張り15年前の映画なんだな。
有名人が次々に出てきてひと笑い?とって、はけて行く所は最近自分はもう見なくなった年末の番組みたい。
しりあがり寿による原作漫画『真夜中の弥次さん喜多さん』及び続編『弥次喜多indeep』
特にindeepは『バカボンド』と『ワンピース』を押しのけて第5回手塚治虫文化賞を取った程の作品。
『indeep』の前半のシュールでSFでコントであり怪談もある、時間や空間を自在に行き来するカフカやディックみたいな世界は本当に凄い。
ただ後半になるとファシズムへの批判や風刺、『1984』みたいな話しになって少しも面白くなくなる(この後半部分が凄い、評価する人も多数。手塚治虫文化賞取ったのもこの後半部分による物も大きいと思う)
この映画版は『真夜中の~』の映画化。
やっぱりこういう時間や空間を自在に行き来し、シュールかつ其れをギャグやコメディにするのはセンスも必要だけど日本でやるには圧倒的に予算が足りないのだと思う。
福田雄一作品て謂わばコレのエピゴーネン。
時代劇パートでも着物とチョンマゲのコスプレにしか見えないから突然現代になったりしても別に違和感がないので単なるコントにしか見えないのが辛い。
原作漫画の持つシュールさやデタラメさが実写ではやっぱり無理なのか。
『パンク侍、斬られて候』の習作的な感じもするけどパンク侍もあんまり上手くいってなかった。
松本まりかさんは15年経っても全く年取ってない。
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