シェパード大槻

タクシードライバーのシェパード大槻のレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
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画角に入り込んでくる遠景に対して、タクシーで夜景に自語りする時間。私もあの時間を知ってる気がする。他人はみな組合なのだ!選挙のようなあの雰囲気の時最も孤独になる気持ち。文化祭とかスポーツ観戦とかああいう時。金はあっても夜寝られなくて恋人もいなければ意味ない。
彼に銃をもたらした人は新しい型のタクシーでやってきた。人生の意味の作り方が犯罪しかないという人に罪を犯させないことは可能なのか。でも人を殺したからって小さな英雄と小さな悪党になっただけで、どうやっても殻から出られない感が拭えない。未成年売春斡旋してた人は小指だけネイルしていたけど、これは(今では)未成年を守る活動の印らしい。