ロックストロンゴ

ロシュフォールの恋人たちのロックストロンゴのレビュー・感想・評価

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)
5.0
フランスの港町ロシュフォールの年に一度のお祭りを舞台に様々な登場人物が織りなすミュージカル作品。劇中何度も描かれる”すれ違い”が特徴的でした。
演じる俳優陣はタップダンスと雨に唄えばで有名なジーンケリーさん
ウエストサイド物語のジョージ・チャキリスさんも登場します。
主演の姉妹は実の姉妹でもあるそうです。

本当に洗練された美しいミュージカル作品でした!
主演のデルフィーヌ、ソランジュの姉妹を演じた2人の存在感、歌声の素晴らしさ、まさに姉妹だからこそ出来る息の合った演奏だと思えました。
劇中衣装や、風景、乗物の色の統一感が本当におしゃれでした…
シーンによって登場人物の衣装が、ガラリと変わる所や衣装の色も変えて、そしてその衣装に合わせた壁紙の色や車の色までも変わる…
そしてカメラショットの比率の完璧さ…

歌のシーンではバックダンサーのダンスにも魅了されました。
そしてジーン・ケリーさんのダンディーさ!!本当にカッコいい…
ジーン・ケリーさんにハマりました…彼の演技はもちろんですが、何より素晴らしいのはダンスと歌声!軽やかなのにダイナミックで素晴らしかったです。

これは個人的な妄想?ですが、登場人物の服装の色で感情やキャラクターを出しているのではないかと思って見ていましたがそこも楽しめました笑
例えばエチエンヌとビル。エチエンヌの情熱が溢れる雰囲気だからか、シャツの色はオレンジ。ビルはクールな雰囲気だから濃いブルー…

マクサンスとデルフィーヌのすれ違いの行末も見所です。