イタリア反ファシズムの英雄だった父の暗殺の真相を息子が追う。
奇妙な人々の住む閉鎖的な街はそれだけで不穏。
オペラの鑑賞中に父は暗殺されており随所にオペラの要素が散りばめられている。
一体誰が犯人なのかという推理劇もしっかりしており真相にも意外性があった。
アリダ・ヴァリが謎の貴婦人を奇妙に演じているように思えるのは『サスペリア』のイメージのせい?
全ての真相が明らかになったとき、誰も覚えていないような小さな街で派手な虚栄心に振り回された人物がいたことを雑草だらけの線路が虚しく象徴し、ため息が出た。