うさどん

河内山宗俊のうさどんのレビュー・感想・評価

河内山宗俊(1936年製作の映画)
3.1
本日の巣ごもり鑑賞。
28歳で戦病死した山中貞雄監督の、作品として残っている三本の映画の一つ。
伝説の監督作品ではあるが、義賊・河内山宗俊が小料理屋兼賭場の女将のヒモとされ、庶民に寄せた設定となって、冒頭の小柄盗難事件、甘酒屋の娘、花魁の心中と身請金の弁償など、話のポイントが少し拡散した感じがする。
現代劇役者の原節子15歳が時代劇に登場、可憐さが作品に輝きと華を添えているというところかな。
音声が聴きづらく、たぶんこういうことを言っている、と観る側に想像力が求められたのも少し残念なところ。