日本での公開日である今日、ここ広島では、BBCが原爆ドーム前で朝から生中継したり、ローカル局では特番組んだりと少々ヒートアップ気味だけど、J・R・オッペンハイマーの伝記映画として冷静に落ち着いて鑑賞。
マンハッタン計画を軸に、戦前から戦後の研究者たちの関係、人間模様と、武器として使用していく軍と政治家とが、微妙な関係と距離感で描かれて、映画全体への厚みを持たせている。
映画の理解と3時間の上映時間が快適に感じるために、戦中の各国（特にドイツとアメリカ。残念ながら日本での研究については出てこない。）での核兵器開発とそれに携わる研究者たちの関係、戦前から戦中のアメリカでの共産主義活動、戦後の赤狩りなどについて少し学習してから観るのがお薦め。
