デニロ

裸の大将のデニロのレビュー・感想・評価

裸の大将(1958年製作の映画)
3.0
1958年製作公開。原作式場隆三郎、渡辺実。脚本水木洋子。監督堀川弘通。

わたしが小学生の頃、私の住む町に山下清がやって来た。会場には切り絵の作品が沢山展示されていて、高学年生全員で観に出掛けた記憶がある。(多分絵葉書に)サインをしている姿を認めた。映画もテレビも観ていなかったけれど、山下清の物まねはどこかで見ていて知っていた。その時は、裸の大将じゃなかったけれど。

水木洋子ワールドが満開。

権威を遣り込め笑い飛ばす。ふ、戦争しないのにに武器を持つのは何故かな。戦争はおっかない、軍隊なんかには入りたくないんだよ。死んだら何もできなくなっておしまいだよ。講学上の擬制を吹き飛ばして弾けまわる。そして、小林桂樹の演技に、ゲストの面々も痕跡を残そうと弾けているのが可愛らしい。

神保町シアター 小学館100周年 生誕百年映画祭 にて
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