Haruki

天国の日々のHarukiのレビュー・感想・評価

天国の日々(1978年製作の映画)
4.2
20世紀はじめのテキサス、麦畑で労働者として雇われる青年とその恋人、妹の姿を通して、人間の脆さを描いたヒューマンドラマ。

天国と地獄、強さと弱さの入り混じる人間の宿命が、情感あふれる物語で描かれる。

撮影がとにかく美しく、印象的なカットも多い。
農場主とアビーの初夜のシーンは、短い会話の後に葉っぱが震えるカット。
蝗害からの展開と炎のシーン。

屋内はフェルメールの絵画のようなしつらいで、屋外のシーンではマジックアワーの柔らかい夕日が画面を包む。

エンニオ•モリコーネによる音楽も素晴らしい。

キャスト陣の演技も見事。
特にブルック•アダムスとサム•シェパードがいい。

マジックアワーのため1日20分しか 撮影できなかったとか、逸話も多い。
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