20世紀はじめのテキサス、麦畑で労働者として雇われる青年とその恋人、妹の姿を通して、人間の脆さを描いたヒューマンドラマ。
天国と地獄、強さと弱さの入り混じる人間の宿命が、情感あふれる物語で描かれる。
撮影がとにかく美しく、印象的なカットも多い。
農場主とアビーの初夜のシーンは、短い会話の後に葉っぱが震えるカット。
蝗害からの展開と炎のシーン。
屋内はフェルメールの絵画のようなしつらいで、屋外のシーンではマジックアワーの柔らかい夕日が画面を包む。
エンニオ•モリコーネによる音楽も素晴らしい。
キャスト陣の演技も見事。
特にブルック•アダムスとサム•シェパードがいい。
マジックアワーのため1日20分しか 撮影できなかったとか、逸話も多い。