停滞

皆殺しの天使の停滞のレビュー・感想・評価

皆殺しの天使(1962年製作の映画)
4.3
「パーティーのあと帰れない」ってだけの話なのに最高。ぐうおもろい笑 コメディとしても見れるけどシュルレアリスムとしてガツンときた。

人間は社会的存在で普通は理性で合理的に考えるから帰るんだけど、シュルレアリスムってことで集団がもつ秩序の破壊を自分がやりたくない(→「おい誰か先にやれよ」)という無意識の欲望を一般人よりひと目を気にするみたいな社会的性向が強そうなブルジョワジーを対象に描がいたと捉えた。(追記:そんな理由ない気がする)

発展したはずの社会性が結果的に社会性という装飾(礼儀・見栄)を剥ぎ取り露わになった人間の非理性的側面とその矛盾性・不条理性がとにかくシュール&シニカルで見終えてなんかニヤけて気持ち悪かったと思う。
空腹×寝不足気味で半分追体験してしまったのふくめほんと面白かった。
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