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皆殺しの天使のmyjstyleのレビュー・感想・評価

皆殺しの天使(1962年製作の映画)
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屋敷のパーティに招かれた男女のセレブたちは、気づけば誰もが屋敷から出れなくなります。ドアを閉ざされたわけでもないのにという設定が不条理劇です。水や食料も尽き、病死や自殺者が出るなか、諍いが起こり険悪な空気になります。ひょんなことから脱出しますが、今度はさらに大規模な閉塞が教会で起こります。劇中、多くの隠喩が提示されますが、よくわかりません。でも、これは当時懸念された核開発競争を指すのでしょう。皆殺しに進む事態なのに誰も脱出できない。そして、その構図は現在の地球温暖化にも言えることです。
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