如月

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?の如月のレビュー・感想・評価

5.0
90年代初頭。バブルが花火の様に弾けて散る様子を、儚いものとして見るか、残酷さを見るか、虚しいと見るか。

何かを見る時、どこからどう見れば良いのか、大人たちが混乱のさなかにあった時代に、子供たちは、そういった複雑な感情から自由に、ただ一心不乱に花火を見に行く。子供であることの特権!

「打ち上げ花火」以降の岩井俊二の作品群が、どれもこの作品ほどは、ポジティブな世界観を作っていない事を考えると、やっぱり特別な作品だと思う。
如月

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