犬が苦手なお父さんが、単身赴任から戻ってきたら、なんと家族が自分に黙って犬を飼っていた──という不憫な設定。オッサンに対する世間の扱いなんてそんなモンよ😭
けだし「中年の危機」と言えるほどの深刻さではないが、苦手を克服し、その中で家族や仕事仲間との絆を見直し、そして自分の犬嫌いのルーツを見つめ直して新たな一歩を踏み出す、中年男性のふんわりとした成長を描く微笑ましい一本。小日向文世が何でもかんでもニコニコとアルカイックスマイルでやり過ごして生きてきた、事なかれ主義者はピッタリの好演である。
それにしても、犬嫌いを克服し、犬と仲良くなったからと言って、エンディングで再び単身赴任先に赴くにあたって家族の飼い始めた犬を連れて行ってしまうのは、どうなんだろうなぁ……😅