hajime363

パッションのhajime363のレビュー・感想・評価

パッション(2004年製作の映画)
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「私はよき羊飼いである。羊のために命を捨てる。誰も私から命を奪い取れない。私が自分で捨てる。命を捨てる力と再びそれを得る力を持っている。父が定めた掟である」

ブレイブハートからの一貫性を鑑みるに上記の台詞が印象的である。

神から与えられた使命の全う、及びそれに伴う試練(主に身体的苦痛)とそれを乗り越える精神力、というメル・ギブソン監督の作家性を発揮するのに、キリストの受難(パッション)以上に最適なモチーフは無いだろう。

冒頭の神から与えられた使命(全ての人の罪を背負う)や、イエスの抽象的な発言などはキリスト教信者ではない私から見ると、新興宗教のような若干の胡散臭さがあるが、あくまで物語としては興味深かった。イエス意思強すぎ。そら23億人も支持するわ。

余談ですが、この作品を見てしまうと「聖おにいさん」のような宗教的なパロディで笑えなくなってしまう気がする
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