eiganoTOKO

ピアノ・レッスンのeiganoTOKOのネタバレレビュー・内容・結末

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

子どもの頃みたときなんじゃこの変態映画は⁈としか思わなかったけど、今見たらわかる。むしろ大人になって変態万歳だけど、この映画はそんなだめさじゃない。マイケルナイマン以外だめすぎる。

一見植民地支配を批判してるように見せかけて、マオリ族をステレオタイプなプリミティブで純粋な描き方という白人目線。
劇の内容と、実際斧で指を奪う共通性がある加害側は白人男性というのはわかるが、劇を本当だと思い込んで怒るマウリ族をこの映画界社会の外側に設定しすぎて馬鹿にしてる。時代ともいえるが、そもそも白人史観社会で「発展」とはなにか?という問いはなく、なんでこれカンヌとった?と疑問。審査員出てこいや!
ハーヴェイカイテルもべつにマウリ族ではいし、奥さんいるみたいだし、おまえはなんなの?
お前にサンは救えるか?
とモロさまから叱られろ

それと、声を奪われた立場の人間を不均衡なトレードのように性暴力を描いたうえ、恋愛に回収するというドクソ展開。
あげく性暴力加害者と未開の地とやらが残るニュージーランドを立ち去ることで声をとりもどすってそりゃないぜ。
最後の力は着せられたスカートを脱ぎ捨てるってとこかもしんないけど、男のお力をお借りしました感が凄まじい。

個人的にはハーヴェイカイテルの裸を繰り返し見せられるとこもきつい。
あんたほんとに脱ぎたがりだねえ…
eiganoTOKO

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