ラララプソディー

フェイシズのラララプソディーのネタバレレビュー・内容・結末

フェイシズ(2011年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

 面白かったです。アクションじゃないミラジョヴォヴィッチを見るのがはじめてだったけれど、繊細な演技で素敵でした。手が震えている様子の演技や、怖がっているそぶりの演技がとても良かったです。
 いろんなレビューを見かけましたが、私は結構ハラハラしました。現実にある脳障害の症例なので、リアリティがあって良かったと思います。特に、顔以外は全て見分けがつくのに顔だけがわからなくなるという症状を、映画を見ている私たちにも疑似体験させる演出が巧妙で、あれっあれっ?! と、なりながら見られました。
 相貌失認は写真などでも起こると言うことなので、アンナが一生懸命、洋服などで認識していたのが健気でした。
 顔がわからない犯人に追い詰められるサスペンスと言うことで、犯人自体はブライスかライアンかどちらかなというシンプルな作りでした。これで犯人をさいごに初出しにするスタイルだったら評価は少し低かったかもしれません。ハラハラレベルが変わってくるので。
 個人的にはラストは幸せになってほしかったので、生き延びてほしかったですが、ニーナが生きててくれて良かったなと思いました。あと、黒髪同志のお子さんでも金髪になるんですね! 家系の遺伝子ですかね…。アンナが幸せに心豊かに暮らせますように