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バトル・ロワイアルのツボのレビュー・感想・評価

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)
3.4
デスゲームの先駆的な作品。登場する俳優の演技がそこまで高くないな〜(一部例外)と思いつつ、それがまた中学生っぽさをよく表現していると思いました。カバンを渡すシーンはそれぞれが違ったカバンのもらい方をしてて、まだ無鉄砲な子供であることを実感させてくれた(後述するが全体的に大人びている気がしたが)

MVPは柴崎コウだと思う。鎌で次々と同級生を殺害していく凶暴さと、美しさのギャップがピカイチだった。暗がりにぬっと現れた彼女の顔は恐怖でしかなく、そのシーンを「ホラー映画の一部です」と言って切り取り、試聴したことがない人に見せたら、「夫に恨みを持った幽霊が、その夫を殺しにきたシーン」と言ったらそのように信じるだろう。それぐらいのインパクトがあった。(栗山千明も印象的だったが、個人的には柴咲コウ。ここで意見は別れるかもしれない。)

それと印象に残ったのは、灯台で疑心暗鬼となり自滅した女の子集団。青酸カリであのように血を噴き出すのは流石にオーバーでは?と思いつつ、理性を失った女子中学生たちが不満を爆発させながら血だらけになって死んでいくシーンはこれから忘れることはないだろう。

【ブツブツ独り言】
中学生でこれだけ意志を持って行動できるのはすごいと思います。僕が中学生の時、好きな子はいましたが、この映画の登場人物たちのように意志を持って行動なんてできません。こんな言い方はあまりよくないのはわかっていますが、中学生でこれほど中身が成熟しているのは少々違和感を覚えました。たけしのサイコパスぶりはやっぱり凄かったです。あと、政治家の山田太郎が出ててびっくり。
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