otom

侍のotomのレビュー・感想・評価

(1965年製作の映画)
4.7
寒い日だったので久々の鑑賞。桜田門外の変を舞台とした実に哀しき男と消えゆく侍の物語。タイトルからラストの雪の桜田門外まで全く無駄がない。鑑賞者は東野英治郎のもどかしさと共に三船敏郎の行く末を見守り、侍の終焉を突き付けられる。しかしシリアスな岡本喜八作品でもテンポ、ズームの気持ち良さは変わらず。珍しく悪そうな役の伊藤雄之助も嫌いではない。勿論、傑作。
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