おばけ

東京画のおばけのレビュー・感想・評価

東京画(1985年製作の映画)
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優しく秩序ある映像がいっそう偉大で崇高に思えてくる。それがもはや存在しない。世界を透明にしうるまなざし。

一生涯、小津監督とタッグを組んだ撮影監督の厚田雄春さんが語る姿を初めて観たのでとても貴重だった。当時の三脚も。独立するカメラマンも多い中、小津監督が厚田さんに言った【大御所の犬になるのもいいぞ】という言葉カッコ良すぎる…。そして本当に厚田さんは小津監督がなくなられてからは、気が抜けたようになったと涙ながらに話している様が印象的だった。

李智衆さん、厚田さん、御二方とも喋り方や声が人柄をとても表していると思ったので監督のナレーションは残念要素かな。
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