へちょりーの

武士の一分(いちぶん)のへちょりーののレビュー・感想・評価

武士の一分(いちぶん)(2006年製作の映画)
3.7
藤沢周平原作、山田洋次監督時代劇3部作の完結作。
毒見役でつぶ貝の毒にあたり、失明してしまった三村新之丞を演じるキムタクがすごくカッコ良い。
「HERO」での久利生公平としての印象が強かったのですが、この作品で俳優木村拓哉の印象が大きく変わった。
盲目という難しい役回りで、物事が見えないもどかしさ、物静かではあるがその中に武士としての信念を貫く芯の太さを感じ、新たな一面を見ることができた。
何よりも離縁してしまった妻のことで「武士の一分」を賭けて果し合いをするシーンからが、胸を熱くさせらレル。

大事な人をどれだけの想い出守り抜けるか。
男にとって大事なヒントを込められた作品でもあった。