見終わる前から涙がずっとが止まらなかった。
ただのトランスジェンダーの映画ではない。
1人の人間が「母親」になりたくて、大きく羽ばたこうとする1人の少女と寄り添いながら、生きていく。
ただそれだけ。
ただそれだけなのに、2人が乗り越えなければならない波は大きく険しい。
そして人生は儚く美しい。
草彅剛の憑依的な演技が素晴らしい。
難しい役どころなのに、ここまで落とし込めるのかと驚かされる。
凪沙と一果のストーリーをずっと見守っていたかった。
渋谷慶一郎のメインテーマがまた素晴らしい。
ピアノの旋律がずっと頭から離れなかった。
これは久石譲「Summer」・坂本龍一「Merry Christmas Mr.Lawrence」に並ぶ名曲だと思う。
美しい作品をありがとう。