緑

スモークの緑のネタバレレビュー・内容・結末

スモーク(1995年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

自分のペースを大事にしつつも
複雑な環境の少年を心配する作家、
少年に商品を台無しにされて
弁償される際に生意気な態度を取られるも
少年を見捨てない煙草屋、
このふたりが揃って少年と
その父との再会を仲立ち。
少年、親には恵まれなくても
いい大人たちに巡り会えたな。
少年が正体を明かす際のドタバタで笑い、
直後に少年に対して汚い嘘呼ばわりする
父親の態度がつらくて涙。
秒で感情が真逆に動かされた。

煙草屋が語った過去のクリスマスの
ストーリーは実話であり、
それを嘘扱いした作家に対し、
笑顔ではいても少なくとも煙草屋の中では
作家はもう友人とは呼べない人に
なってしまったように感じたのだが、
正しい解釈かどうかは不明。

エピソードそれぞれが一応の決着をつけるも
正解は提示しない作り。

煙草屋の定点観測写真撮影の
カメラの出自は明かされても、
動機は明かされなかった。
万引き少年=煙草屋がクリスマスを過ごした
婆ちゃんの孫を見つけるために
始めたことのような気がしているが、
正しいかどうかは不明。
緑