地味で淡々としていてそれでいて胸にずっと残っている作品。世の中にあるいろいろなせつなさをちりばめ、
ぐっと胸をわしずかみにしてしまうオムニバス風作品。
ブルックリンの街中に生きる人々の半ば疲れた登場人物は時に煙たくてむさくるしさすら感じる。
けれどその中で交わす人と人とのふれあいは温かくて粋だ。
みんな少しずつ何かを抱えて、真実を煙に巻きながら、優しい嘘が充満して、それが繋がっていく感じが好き。
人間くさいってものすごくかっこいいことなんだって初めて知ることができた映画です。
1月20日恵比寿ガーデンシネマにてリバイバル上映を再鑑賞。