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ダークナイトのflowerのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.9
映画が始まる前の配給ロゴがダークナイト仕様で
凄いものが始まるんだなとゾクゾクした。

アメコミ枠を超えたヒーロー映画。
というかヒーロー映画に
収まりきらないキャパだわ..。
ダークナイトの”ナイト”は、
nightではなくKnightでしたか..
深いわ...深すぎるわ...。
ただの深い夜・闇とか勝手に解釈してた私アホたれ〜!ヽ(;▽;)ノ笑


高潔で善良な人間が真っ逆さまに堕ちていく。
それをただただ楽しむジョーカー。
”死ぬような目に遭った奴はイカれちまう”
ジョーカーに何が起きたかは知らない、
ただ彼がその体現者であることに間違いはない。


正義と悪は一心同体。
相手がいてこそ自分がいる。
コインの裏表のように。


はじめは両方ともオモテ面しかなく、
ただひたすらに正義の塊のように生きていたハービーだったが
事故によってトゥーフェイスとなり、コインも焦げによって裏面が出来てしまったあのシーンは、ハービーの何かが壊れた瞬間でしたね。


そしてヒース・レジャーは完全なる
ジョーカーそのものだった..。
”ジョーカーならどうするか?”
彼の怪演たるや鳥肌モン。
今までポスターを観るたび、
うわっ...と何度思ったことか。。笑
そして蓋を開けたら更に凄かった。


ジョーカーなら
メイクは手でざざっとやり、
メインをした手は洗わないだろう
→指にメイク残りの白さや汚れが物語っている
またヒース自身が、自らのジョーカーメイクを
セルフでやっていたそうです。


有名な爆破シーンのアドリブ。
本来ならミステイクで撮り直しのところが
(リアルに爆破のタイミングが遅れたみたいで)
彼の機転を利かせたアドリブと動き。
手をはらはらさせたり、おぼつかない歩き方、
まるで脚本通りかのよう。


ゴードン刑事が昇格したシーンでも
ヒースのアドリブによって拍手が加わる。


動き、喋り方、笑い方、表情、
どれを取っても不気味で
顔なんて特にアップになると身震いしそうになる。


主人公のクリスチャン・ベイルを凌ぐ存在感で圧倒したヒース・レジャー。
最恐だけど最高の永遠のヴィランです。

フォロワーさんが傑作だとおっしゃった理由を、やっと知ることができました。


ひとつ惜しかったのは
レイチェル役がマギーに代わってしまったこと。

前任のケイティに、マギーが今作引き受ける事を相談したそうだしそこまで彼女を批難できないけど、個人的にケイティがよかったなあヽ(;▽;)ノ

だってそうしないと、人質に取られたって感情移入しきれないじゃないか...!
前作から想いを寄せてた過程があっただけになんだか惜しい感じ。。

ケイティのスケジュールと妊娠したタイミングが悪かったか..くぅー!ヽ(;▽;)ノ笑


しかし、本当に素晴らしかった。
普段なかなかしませんが
レンタル期間中にもう一度観ます。
休み前の晩に、
晩酌でもしながら観たい気分ダナ..( ´ ▽ ` )ノ
ラストのかっこよさに何故か涙が出た。
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