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黄金の腕のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

黄金の腕(1955年製作の映画)
3.9
原作は、ネルソン・オルグレンの同名小説。
当初ジョン・ガーフィールドが映画化権を取得したが、麻薬をテーマとしたため、犯罪映画(フィルム・ノワール)を規制する当時の"ヘイズ・コード"にひっかかり、作品にできなかった。
ガーフィールドの死後、オットー・プレミンジャーが実現にこぎつけ製作、監督した。
原題:The Man with the Golden Arm (1955)
 
“黄金の腕”を持つと評判のカード賭博のディーラー、フランキー(フランク・シナトラ)は、6ヶ月の麻薬療養を終え、車椅子の妻ゾシュ(エレノア・パーカー)のもとに帰ってくる。
堅気の仕事(楽団のドラマー)に就こうとし、酒場の女モーリー(キム・ノヴァク)も手助けするが、罠にはまり、再び賭博と麻薬の世界へ…。

「一度やめたんだ。だいじょうぶ」

「イスに座っている限り、○○は私のもの」

エルマー・バーンスタインのモダン・ジャズが、ソール・バスのタイトル・デザインに乗って、スタートから作品を盛り上げる。
麻薬中毒に苦しむ賭博師をシナトラが好演。
美しいエレノア・パーカーが"夫を愛しすぎる"、精神を病んだ悪女ぶりを見せる。
対するキム・ノヴァクはうらぶれているがいい女の感じが似合う。
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