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いつかの君にもわかることのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)
3.5
余命宣告を受けた父親が、4歳の息子の新たな家族を見つけようと、里親探しに奔走する姿を描いたヒューマン・ドラマ。
監督、脚本は「おみおくりの作法」のウベルト・パゾリーニ。
音楽はアンドリュー・サイモン・マカリスター。
原題:Nowhere Special (2020、95分)

窓拭き清掃員として働く33歳のジョン(ジェームズ・ノートン)は不治の病を患い、余命宣告を受ける。
子どもを捨てて妻は出て行き、男手ひとつで4歳のマイケル(ダニエル・ラモント)を育ててきたジョンは、養子縁組の手続きを行い息子の新しい親を探し始める。
幼い息子に自分の死をどのように理解させようかと悩みながら、献身的なソーシャルワーカー(アイリーン・オヒギンズ)のサポートを受け、息子を連れ、理想の家族を求めて何組もの家族候補と面会する…。

永遠の別れを直前にした父と息子の姿を、過度な感傷を排して静かに見つめたパゾリーニ監督の作風(眼差し)は、とても好感が持てる。
音楽の旋律も美しい。
様々なタイプの里親候補が出てくるが、父親がどのような里親を選ぶかは見てのお楽しみ。
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