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六神合体ゴッドマーズのmitakosamaのレビュー・感想・評価

六神合体ゴッドマーズ(1982年製作の映画)
3.1
ゴッドマーズ第一部ギシン星編の総集編アニメ。これまた特殊な映画なんだよね。

先ず原作は横山光輝の“マーズ”だが、名前だけ借りて中身は別物のテレビシリーズ。

主役ロボが玩具会社の意向で6機合体になり→作画が大変になりロボ作画が減り→美少年キャラの活躍が増え→大きいお姉さんのファンが急増→10万人の署名を集め映画化…という経緯。

10万人の署名活動も凄いのだが、それ以上にエポックメーキングな事は、オタ女子第一世代の台頭に他ならない。超合金よりも美少年の方が儲かる真実に最初にたどり着いた作品だからね。大きいお姉さんは一度ハマると熱量凄いのだ。

だもんで、この映画も超能力でガイアーを操り戦うマーズと、悲劇の裏主人公マーグを愛でる為の構成になってる。ロボは二の次。

中盤まではガイアーのみが戦い、肝心の六神合体もラスト10分まで出てこない。
終盤まで延々とメロドラマが続くが、タイトルメカのゴッドマーズ登場で急に作風が変わる。まるで黄門様の印籠だよ(笑笑)
満を持しての村上克司メカが美少年アニメと異質過ぎる。合体のバンクシーンに、少年アニメチックな主題歌。♩ゴーゴーマーズうちゅを駆けろ〜ポロロロロ〜ン♩
それまで緑色の髪の人らが絶叫してた展開からの落差よ。

女子オタ向けアニメの経済効果の高さを考える上で、もっとも重要な作品ですな。
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