ずどこんちょ

ドランク・モンキー/酔拳のずどこんちょのレビュー・感想・評価

ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)
3.3
思ってたよりもコメディでした。はちゃめちゃコメディ。
カンフーの名門道場のドラ息子フェイフォンがとにかく喧嘩や騒動を引き起こすトラブルメーカーで、次から次へと闘いになります。とんでもない不良息子です。
ジャッキー・チェンのカンフーアクションはたっぷり堪能できました。
満腹過ぎて胃もたれするぐらい格闘シーンがあります。

トラブル続きで人間としての成長が不足しているフェイフォンは、激昂した父から厳しい修行を課すと言われるソウ師匠の元に預けられてしまいます。
肉体と精神力を酷使した厳しい修行を一年ほど経て、ついにフェイフォンは師匠の奥義「酔八仙」伝授に至るのです。

これがいわゆる酔拳というやつで、面白いのが酒を飲み、酔っ払った状態で繰り出す技であること。たまに泥酔した面倒なおじ達さんが宴席で繰り出すあれです。
強いアルコールを流し込んで酩酊状態で繰り出す酔八仙は、強敵の殺し屋をも圧倒します。
千鳥足になってフラつく身体はカンフーの型を会得した熟練者ほど翻弄され、繰り出す技もしなやかさを増してまるでムチのよう。
これ、常人なら酔っ払ったら敵が二重三重に見えたりして闘い辛そうですけどね。人による、体質による奥義なのかもしれません。
もしかして、師匠が鍛錬させたトレーニングって肝臓を鍛える訓練だったりして……。

コメディ色強めですけど、余計な小細工なしでジャッキー・チェンのカンフーアクションを楽しむ事ができる名作アクションでした。