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私のように美しい娘のadeamのレビュー・感想・評価

私のように美しい娘(1972年製作の映画)
3.0
フランソワ・トリュフォーが魔性の女の半生をインタビュー形式で描いたブラックコメディ。
社会学者の男が執筆のために殺人容疑で刑務所にいる女に取材するも、その生涯を聞く内に自らも虜になってしまう物語です。
「あこがれ」以来のトリュフォー作品となるブリジット・ラフォン演じる女の溢れる魅力と尻の軽さで男たちを次々と手玉に取る行動は巧妙と言うより行き当たりばったりで、むしろ男たちの方から罠にハマっていくような滑稽さが笑えました。
会話やアクションによるギャグではなく、シチュエーションや演出によってニヤリとさせるテクニックはさすがでした。
終盤ややドタバタしてしまった印象ですが、シニカルなオチは素晴らしかったです。
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