このレビューはネタバレを含みます
石油で富を手にし、そのために大切なものを失ってゆく悲しすぎる男の半生。
他人を頼らず自らの手で切り開いて生きてきた男が、我が子に降りかかった悲劇をどうすることも出来ずイーライに掴みかかるシーンは、きっと彼自身が初めて心から神に救いを求めていたのだと思わずにいられない。
だからこそ、愛する息子に暴言を吐き突き放し、裏切られた神への復讐を果たした彼が言ったラストの I'm finished. のセリフに鳥肌が立った。
ダニエルデイルイスがこれまた最高。
劇中のチェロの重厚でひずんだ音色が、物語にすごくマッチしていた。
ザマスターも同じように宗教と人間が描かれているけど、自分的にはこっちの方が好き
