髙田由美

ボビー・フィッシャーを探しての髙田由美のネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

とにかくいい映画だった。
親になった人にとっては色々考えさせられ、学ぶところの多い映画。

才能があるからそれを伸ばすという事が、必ずしもその子の幸せに繋がるわけではない。
とはいえ本来ならもっと大成できるものを子供の思うままにさせて可能性を潰してしまうのも…。
親もコーチも、人を育てるという事は本当に難しい事だと思う。マシンじゃないんだから、その競技にさえ突出していればそれでいいってもんではないしね。

映画の序盤で母親が「優しいのね。それが一番大切な事よ」とジョシュに語っていた。それがジョシュの心の中にしっかりと根付いている。
母親と公園のお兄さんは本当にいい人だった。父親やコーチもついつい競技に熱くなりすぎて、一時「ん?」って感じたけど根本はいい人。
子供は皆いい大人に囲まれて安心して育って欲しい。
髙田由美

髙田由美