フランス人が解釈したサムライの心を描いた殺し屋作品
アラン・ドロンが主演、カティ・ロジェらが共演。
殺し屋のジェフ(アラン・ドロン)は、婚約者にアリバイづくりをしてもらい、請け負った暗殺を行う。しかし殺害現場を立ち去る時に、クラブの黒人ピアニストのバレリー(カティ・ロジェ)に顔をみられてしまう。警察はジェフを含む容疑者に対して、バレリーら目撃者の面通しをさせるが別人であると偽証する。加えて、ジェフの婚約者によるアリバイもあり、ジェフは一旦は放免されるが…
フランス人から見たサムライの心が描かれていて大変興味深い。
ホンブルグハットにトレンチ・コートでビシッと決めたアラン・ドロンがカッコよく、サムライの丁髷と羽織袴を被らせているのかもしれない。
ラストシーンでのサムライのように義理を通す生き様は切なくも渋くて見応えがあった。
アラン・ドロンの魅力が詰まった作品です。
「サムライの孤独ほど深いものはない さらに深い孤独があるとすれば ジャングルに生きるトラの孤独だけだ ”武士道”より」(TOKYO MX版)
『サムライの孤独は他の誰の孤独よりも深い 同等に深いものがあるとすれば森にいる寅の孤独だろう』(NHK版)
2023.6 TOKYO MX TVで鑑賞(吹替)
2020.12 NHK BSPで鑑賞(字幕)