「言い方ァ！！！！」
失踪した怪奇実話作家小林雅文。彼が最後に残したドキュメンタリー作品『ノロイ』には恐るべきものが記録されていた…というお話。
たしか随分前に観た時はつまんねーわけわかんねーなんつって鼻ほじりながら観るなど不真面目な態度で鑑賞していたが、今回色々な白石作品を通った上で観直すと白石ワールドの原点ここにあり、という感じで既にモキュメンタリー作家として自身のスタイルが確立されていたことに驚かされると同時にちゃんと観たらおもろかったんや！ってなった。
心霊、超能力、キチ○イ、霊能者、因習、呪術、そして霊体ミミズ。以降の作品でみられるオカルト的なモチーフの畳み掛けと興味が持続するような巧みな構成力。足りないのは突然ぶっ込まれる笑いくらいか…ぬ〜べ〜みたいな霊能者とか幽霊ぶん殴るディレクターもいなかったし。
従って、長尺かつ怖くも笑えもしない本作の評判があまりよろしくないのも悲しいが納得。ただ、ファンとしての贔屓目を抜きにしてもオカルト大好き人間の自分にはかなり楽しかったです！
