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ベルリン・天使の詩のtomocoのレビュー・感想・評価

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
4.4
そもそも人間というものは、生と死について考え、悩む生き物であり、活きてる事に歓喜し、死ぬ事を多く恐れる。
人生の半ば差し掛かってきた今、ふとした時間にその事を思う事が多い。
良い意味の時もあるし、悪い意味の時もある。
しかしながら、生を授かった以上は、どんなに辛くても、生きる事を選択肢しなければならない。
そんな時、側に天使がいて見守ってくれていたのなら…。

「ベルリン・天使の詩」はずっと観たい作品であった。

天使が、天からベルリンの街並みを覗いている。
天使は、人々の心の声に触れ、苦悩している人の側に寄り添う。
そしてある日、人間のサーカス団の舞姫に恋をしてしまった。
もう天に戻れない覚悟をして…。

鑑賞し終えた時に、この作品に出会えた事が本当にうれしく思った。
天使役のブルーノ・ガンツの(ヒトラー役の時とはまた違った)表情豊かな演技に終始魅了された。
なぜかこの作品に出てくる刑事コロンボ…何気にキーパーソンになっている。

ヴィム・ヴェンダースは、人々の日常や心情を切り取るのがうまい。
風景描写のカメラワークが並外れている。
音楽もとても美しいし、久々にベストムービーに入りそうな予感…!
ヴィム・ヴェンダースを教えてくれた今は亡きあの人に、心の底からありがとうと伝えたい。