こうみ大夫

ベルリン・天使の詩のこうみ大夫のレビュー・感想・評価

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
4.5
映像の素晴らしさに感動した。カラーが陳腐にさえ思う程のモノクロームの美しさ。やはりこの世界は後退している。
この作品の際立っているのは言葉の素晴らしさ、特にドイツ語の音だ。ただそれを聞いているだけでも幸せになるのに、更に斬新的な編集を与えてくる。私たちはあり得ない角度の視野を欲していて、私たちはあり得ない程真っ直ぐな子供の意見(見える・見えないという類の)を欲しているのだということを改めて感じさせる。最早人生の答えなのではと思わせる前半の昂ぶりこそこの映画の真骨頂だ。
こうみ大夫

こうみ大夫