ちろる

ドニー・ダーコのちろるのレビュー・感想・評価

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)
4.4
なんだかとっても好きなタイプの作品だった。
ジェイク ギレン ホールが最初から最後まで演技でがっちりと引き込んでくる「ドニー イン ワンダーランド」
精神を病んだ少年ドニー ダーコが彼のイマジナリーフレンドであるメタリックうさぎのフランクに促されながら、無責任に苛まれた世界を破壊、破壊、そして破壊。

ちょっとクレイジーな子どもを心理カウンセリングに通わせて精神安定剤漬けにさせてから、ちょっと問題が起きるとまた薬を増やしてオーバードーズの少年の出来上がり。
アメリカではよくあるよね。

「世界はあと28日6時間42分12秒で終わる」
フランクがカウントダウンする毎日の中で
死んだような気持ちを抱えて生きるのは幸せなのか。
それとも肉体の死こそが全ての苦悩を消し去ってくれるのか。
現実のちょっとした幸せに穏やかな笑みを浮かべるドニーがメタリックのウサギと脳内で語り合うドニーに変わって不敵な笑みを浮かべる瞬間はここだけの話ちょっとクセになります。

ジャコ ヴァン ドルマル監督の「ミスター ノーバディ」にも通じる作風とあってあの種の観客巻き込まれ型SFが好きな人にはオススメ。
因みにマギー姉さんと姉弟共演ということも見どころの1つです。
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