なりかけゾンビ

シンデレラのなりかけゾンビのレビュー・感想・評価

シンデレラ(1950年製作の映画)
4.2
非情な現実の中で夢を見ることは愚かなことなのか、素敵なことなのか。
その答えを教えてくれる作品


先月10年振りくらいのディズニーランドに行ってきたばかりでディズニー熱が煮えたぎってる(ง🔥Д🔥)ง

でもこの作品はかなり間延びしますw
シンデレラより写ってる時間が多いネズミの『ジャックとガス』
王子より写ってる時間が多い『国王と大公』
正直言って、脇役達が尺稼ぎをする映画ですwww


ただ、この作品で心に残ったシーンが2つありました
冒頭で歌う名曲『夢はひそかに』の中で〝夢は叶うもの〟と歌い『私が夢を見ることは誰にも止められないわ』という台詞


もう1つはそんな気丈なシンデレラの心をも打ち砕いた非情な現実。
その中で『夢はひそかに』のコーラスを打ち消すように泣くシンデレラ
🎵悲しみも消える祈り続ければ
→そんなことできない
🎵いつかは必ず虹がほほ笑みかける
→もう無理よ、辛いだけだわ
🎵たとえ辛い時も信じていれば夢は叶うもの
→信じられない。もう何も…。信じられるものは何もないわ何も…。


この演出は大人達が泣く😭


大公『現実は失敗と落胆あるのみ』そんな現実だからこそ、夢を見ることはとても素敵なことだと教えてくれる
そして夢はいつか〝覚める〟ものでもあるが、見続けることで〝叶う〟ものでもある

だからディズニーのシンボルはこの作品じゃなきゃいけない。
初長編作品の『白雪姫』でもなければ、興行収入トップの作品でもない。

『シンデレラ』じゃなきゃいけない
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