安堵霊タラコフスキー

ピクニックatハンギング・ロックの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

4.2
ピーター・ウィアーもそこまで作家性の強い監督ではないから特段好きでもないのだけど、この初期の映画は美しくも謎めいた雰囲気が良い。

女学生が岩山で失踪する話をニコラス・ローグ風のカメラワークと絵画的構図で映していて、その様子は実に心地良かった。(心地良くて眠ってしまいそうだったが)

本筋は前半で済んでしまうけれど、雰囲気も撮り方も相変わらず良いからちょっと中弛みする程度で全部見れてしまう。

やはり自分にとって映画には美しさが重要だと思う作品の一つだけど、以降のピーター・ウィアー作品にここまでの美しさが感じられないのはどうしてなのだろうか?

それにしても70年代から活動してる監督の作品ってスコセッシとかキェシロフスキとかの例外を除いて70年代に良いものが固まっているように思うが、これは単純に自分が70年代の映画が好きってだけが理由ではない気がする。

あとアニマルキングダム以降有名になったジャッキー・ウィーバーがどの役なのか未だによくわからない。