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クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡のピッコロのレビュー・感想・評価

5.0
たまゆら、たまゆら、たまゆら、ゆ~ら

クレしん映画で一番笑える作品と言えば、この暗黒"タマタマ"。
もう、暗黒"タマタマ"というタイトルからして楽しい予感しかしない。

本作から、"ひまわり"が登場。
たたたたたたたたた、たーーーい。
なので、今作のしんちゃんはお兄ちゃん。
大切な妹を守るため、頑張るその姿に涙する。

そして、ここから「河童のクゥと夏休み」の原恵一監督にバトンタッチする事で、大傑作を連発していく事になる。

光る"タマタマ"を"タマタマ"がないひまわりが飲み込んでしまった。
その"タマタマ"は、ただの"タマタマ"ではなく、ジャークという魔人を復活させるために必要な"タマタマ"であり、その"タマタマ"を巡って"タマタマ"があるオカマ軍団と"タマタマ"がないホステス軍団との闘いに野原一家が巻き込まれていく。

今作は、やや大人向けの作品で、ロードムービー。
埼玉から青森まで、ワゴン車に乗っての旅。
そして、東京まで新幹線に乗って怖い顔して大移動と各地を一緒に旅している感覚を味わう事が出来るのも楽しいポイント。

映画オリジナルキャラも個性派ぞろい。
オカマちゃん三兄弟?姉妹?は、見た目だけで強烈なのに中身も強烈。
愛すべきオカマちゃん達である。
そして、"弾弾"がまったく当たらない女刑事のグロリアこと東松山よね。
この、4人組と野原一家が旅を共にする事になる。
野原一家だけでも個性的なのに、さらに個性的なキャラが4人も追加するので大忙し。

敵キャラも魅力的なキャラが勢ぞろい。
どう見ても中村玉緒さんな玉王ナカムレ、レオタード姿がまぶしいチーママ・マホ、赤ちゃん大好きな元悪役プロレスラーのサタケ。

そして、クレしん映画お馴染みの出てくる映画を完全に間違えているヘクソンはん。格闘術の達人であり超能力者。
今回、このヘクソンはんにより、なかなかハードな展開をむかえる事に。
それは、女性でも、子供でも容赦しない。
その時、魅せる、しんのすけのお兄ちゃんとしての勇気に涙する。

相変わらず、クライマックスの流れが最高。
突然始まるミュージカルバトルに大爆笑。

この世界を救うのは、音楽の力と愛なんだ。

ヒロシが、しんちゃんに語る兄として、そして家族の愛に心がジーンとした。

"自分ひとりでデカくなった気でいるヤツはデカくなる資格がない。"

誰もが昔は、子供だった。
その事を決して、忘れてはいけない。
誰もが、たくさんの人に迷惑をかけて、そして、
たくさんの愛をもらい、大きく成長していく。


ひまわり、ひまわり、小さな太陽。🌻
庭の陽だまりに、咲いたひまわり。🌻
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