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風花のmhのネタバレレビュー・内容・結末

風花(1959年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「わたし、生きてたのかしら」

木下恵介のシニカルホームドラマ。
お嬢様と使用人の恋という、メロドラマによくあるいち場面を丁寧にしつこく追求することで、唯一無二の人間ドラマに仕上げてる。
冒頭とラストが現代で、中身は全部回想になってて、その回想もあっちゃこちゃ時代が飛ぶ。その難易度がちょうどいい。
封建社会からの脱却とかのテーマもあった。
・使用人いじめと、親からのネグレクト。
・日本映画の規定演技。橋の上の名場面。
・9歳も下の男と一緒になった、農地解放で田畑を奪った小作人が笑ってるなど、祖母の逆恨み人生論が強烈。
などなど、細部も楽しい。
折に触れて、木下恵介はおっかけていきたい。
面白かった。
mh

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