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馬鹿が戦車(タンク)でやって来るのlarabeeのレビュー・感想・評価

3.5
【これを上回るタイトルがあれば教えて下さい】

ハナ肇&山田洋次の馬鹿シリーズ第三弾。タイトルだけで期待が膨らみまくり。「馬鹿」が「戦車(タンク)」でやって来るんですよ、どんなとんでもない事が起こるのやら。

想像通り切なくて哀しい話で心動かされたのだが、必要以上にタイトル見て期待値を高めている自分がいた。

差別、貧困、ハンデキャップ、村八分。そんなテーマを扱っているならもっと振り切ってもいい。泣ける要素満載の設定なのに展開が優しいと言うか。ちょっともったいない気がした。

しかしハナ肇の熱演はお見事、キャラがハマっている。そしてそれ以上に犬塚弘が素晴らしい。クレイジー・キャッツとしては植木等、ハナ肇、谷啓までがメジャーで、他はその他大勢の感はあるが、犬塚弘がこんなに渋いとは思わなかった。

本人はそれほど目立ちたい人ではなかったようだけど、実力のある役者であった事はこの作品を観ても充分伝わってくる。もっと他のクレイジー作品の中でも犬塚弘に注目しておけば良かった。

しかしクレイジー・キャッツ、役者が揃うって事は彼らのような集団の事を言うんだろうな。
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