【眉毛の無い戸田恵梨香と眉毛段違いの永野芽郁】
見る人感じる人によって同じシーンが違う様に見える、という切り口がキーとなっていて、かつそれが全体のテーマの一つでもある。
女性は子供を産んで母になる。母になる前は娘。娘としての立場と母親としての立場を両方経験する(娘を産んだ女性は必ず両方経験する)。
だから一人の女性が両方の景色を見る事が出来る。また一つの事件を同時に母と娘が見れば違うように見える。二つとも立場で「視点が異なる」という事なのだが、本作はどちらも描かれていた。
大地真央と高畑淳子の二人のおばあちゃん(もと母親)が出るが、若干キャスティングに違和感が。大地真央の浮世離れ感は良かったが、娘がいるように見えないし、高畑淳子には田舎のおばあちゃんの雰囲気が感じられない。
この辺難しいと思う。女優女優してると母親の雰囲気が感じられないねんなあ。
着眼点と発想は良かったので、あともうちょっとかと。