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パピヨンの贈りもののchakoのレビュー・感想・評価

パピヨンの贈りもの(2002年製作の映画)
4.0
偏屈な老人と8歳の少女の幻の蝶をめぐるロードムービー。

以前、TSUTAYAで見かけてから気になっていたものの観たい時に限っていつも貸出中で、飽き性の私はそれが三度続くとどうも気持ちが萎えてしまってこの作品の事もすっかり記憶の片隅に追いやられてしまっていたのですが、次は何を観ようかと立ち寄ったTSUTAYAで迷っているとちょうど在庫があったので借りてみることに。

蝶がひらひらと舞うようなおしゃれなオープニングクレジットに始まり、フランス映画らしい美しい映像と優しい音楽、そして何より老人ジュリアンと少女エルザの二人が本当に可愛らしい素敵な作品でした。
道中では「あれは何?これは?どうして?」と、好奇心旺盛なエルザちゃんの質問と、それに答えるジュリアンのやり取りが繰り広げられていくのだけど、それがもう可愛くて可笑しくて仕方ない。 ジュリアンの返し方も皮肉めいていたり、かと思えばどこか真理を突いていたり。

二人の会話には所々ハッとさせられるような言葉もあり、中でも私が心に残っているのはジュリアンが命について語った言葉。

『死は人生の一部
命が永遠にあるような顔をしている者も多いが誰にも分からない
いつ自分に死が訪れるのかなど
人生は一秒ごとの積み重ね
一秒過ぎるとまた次の一秒が過ぎていく』

エルザちゃん同様にジュリアンもまた心に癒えない傷を抱えていて、世代も性別も違う二人が旅を通して心を通わせていく辺りは微笑ましくなった。

本編も温かくて可愛らしいのですが、エンドロールで流れるジュリアン&エルザちゃんによるデュエットソングがまた最高!
特典映像のメイキングで撮影風景やレコーディング風景が観られるのだけど、レコーディングの時にジュリアンは老眼鏡だとして、エルザちゃんも目が悪いのか、二人共眼鏡をかけているのが本当のおじいちゃんと孫みたい♪で、またエルザちゃん役の子がかけてる眼鏡が牛乳瓶の底みたいなまん丸な眼鏡っていうところとか(笑)
劇中では赤毛にくりっとした青い瞳とそばかすがチャームポイントの可愛らしい女の子なのだけど、普段はそれに眼鏡をかけててちょいダサな感じがまた可愛らしい!

年の終わりにこんな素敵な作品に出会えて良かった。可愛い女の子とおじいちゃん好きにはぜひおすすめです♪