2020年55本目
ずっと観たかった作品の1つ。
現代(96年)版 ロミオとジュリエット。
世界一有名な悲恋をディカプリオとクレア・デインズが演じる。
テレビが語る悲しい戯曲。その語り口への誘い方に、開始数秒で虜になる。
ダニーボイルを思わせるスタイリッシュな映像に始まり、力業的に進んでゆくぶつ切り編集に違和感を感じつつも、色味が面白い。
青。死の色。呪いの色。
黄色。生命の色。喜びの色。
二つの色が混じり合うクライマックス。
有名な水槽越しのシーンは、見つめ合うだけなのに、あまりにロマンチックで、しかしながらその色彩は、不幸を暗示する。
花火の灯りが広がるたびに鳴る煌きと、見上げる天使の美しさに胸高鳴る。
この時期のディカプリオは、麗しくも刹那的で、一直線で、ロミオを演じるのは必然だったとすら感じる。
余談
クレア・デインズ、最近どうしてるのかなぁ。