山本耀司をヴィム・ヴェンダースが捉えたドキュメンタリー。ちょうど日経新聞の「私の履歴書」で本人が連載中なので鑑賞。
黒の衝撃から既に30余年。今から振り返れば小さな事に見えるが、当時のファッションの流れからすればスゴい事だった。
本作の中でやはり驚きなのはその渦中にあっても、山本耀司自身は淡々としており、自らの哲学を信じて浮かれていないことだ。
本当の革新を生むものはやはり冷静と情熱は欠かせない。また基準は周りではなく、自分の中にあるものに置いてる。今や大御所と呼ばれるようなミュージシャンや俳優、芸術家やデザイナー、お笑い芸人などなど皆、流されることなく自らの思うところからブレていない。
ほんの一例。
井上陽水、山下達郎、大滝詠一、坂本龍一。
タモリ、北野武、所ジョージ。