紫亭京太郎

ルート・アイリッシュの紫亭京太郎のレビュー・感想・評価

ルート・アイリッシュ(2010年製作の映画)
3.9
軍事企業といえば「アイアンマン」にも描かれるような兵器メーカーを意味するものというイメージが強いが戦争における兵士が担うべき“軍務”を請け負う企業もあるということに愕然となった。国家予算における支出の節減として様々な業務が民間に移行されることはよくあるが“戦争業務”までも民間に委託されるのはおかしい。そうまでして戦争する意味がどこにあるか?
そう考えると今日における“戦争”とは特定の企業が儲けるためにやるものと化しているのではないかと恐怖を覚えた。
イラク戦争の知られざる一面を描く社会派サスペンスであると同時に人の命を消耗して富を得る極悪人に戦いを挑む復讐劇でもある名匠ケン・ローチ監督ならではの秀作!
紫亭京太郎

紫亭京太郎