インドに厳然と残る「カースト制度」において、昨今では「指定カースト」と呼ばれる、最下層に位置付けられるような被差別民に属する女性達が立ち上げた新聞社で活躍する女性記者達の奮闘を追った、心揺さぶられるドキュメンタリーの良作！
大手メディアが取り上げることのない、地方の農村における問題点や、人権を蹂躙する事件、不正や汚職について、貧困や階層・ジェンダーによる差別や世間の無理解と闘いながら粘り強く取材して発信していく姿に、市井の民から熱烈な支持と称賛が送られるのは、ジャーナリズムのあるべき姿の一端ではなかろうか。
草の根メディアたる「カバル・ラハリヤ」の女性記者達に、心からの声援を送らずにはいられない。
