アキラナウェイ

未知との遭遇のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

未知との遭遇(1977年製作の映画)
3.7
【恥ずかしがら初めて観ます名作シリーズ】

第16弾!

レー ミー ドー ドー ソー

未知との遭遇!!
僕、まだ遭遇してなかった!遭遇した気になってた!

「すばらしき映画音楽たち」を観た時、ジョン・ウィリアムズは13万4,000通りの中からこの音階を導き出したと知り、スピルバーグ鬼かよと思った。そして映画は観た事ないのに何故か知っていたこの音階。

レー ミー ドー ドー シー

だったら、この映画は伝説になっていなかったかも知れない。劇中の人達が何かに導かれる様に、僕もまたあの音階に導かれて鑑賞。

1945年に行方不明になったアメリカ空軍の戦闘機が突如発見される。「夜中に太陽が出て、歌を歌った」と一部始終を目撃した老人は言った。同時期、米国内外で謎の発光体の目撃証言が相次ぎ、原因不明の大規模停電が発生。発電所に勤めるロイ・ニアリー(リチャード・ドレイファス)もまた、謎の発光体を目撃する。そして、インディアナ州に住む少年バリーは赤く発光する物体により連れ去られてしまう。

UFOと接触した人間が共通して抱くヴィジョン。
それは何を意味するのか。
ロイもまた一心不乱にその答えを導き出そうとする。

SFでありながら、描かれるのはUFOに取り憑かれた人間の狂気。ロイの言動が本当に怖い。それでも非常にリアルで1977年の作品とは思えない程、特殊効果も人間描写も真に迫っている。

リチャード・ドレイファスは大好き。すきっ歯が良い。

ラストは、もう未知とのオーケストラ!?音で、音楽での交信、その旋律が美しい。そして電飾ピカピカ!ちょっとシュールだけど。

若干冗長に感じたが、それは2018年の感覚だからだろう。70年代にこの映像を観たら胸が高鳴り、開いた口が塞がらないだろう。流石スピルバーグ監督である。

まだ宇宙にロマンを感じた時代。
宇宙人とも友好的なコンタクトが取れると信じられていた時代。今は素性のわからない未確認生物と不用意なコンタクトを避けるのが定石だとか。

ご近所付き合いと一緒ですね。
物騒な時代になったもんです。