Le Voyage dans la Lune：ジョルジュ・メリエス監督、製作、脚本、主演、1902年フランス作品。原作はジュール・ヴェルヌの「月世界旅行」。しかしこの作品を大幅に簡略化し、変更を加えたものである。後半の月人のエピソードはH・G・ウェルズの「月世界最初の人間」（1901年）をベースに創作しているらしい。100年以上も前の世界初のSF映画。モノクロ版と着色カラー版の両方を鑑賞。
想像以上に良かった。場面が次々に転換する舞台を観ているような、動く紙芝居でも観ているような感覚。古臭く可愛いイメージもあるが、けっこう毒も多々含まれていてシリアス。顔のある月面着陸は目に直撃！有名なシュールな画もインパクトがある。月面世界もかなりシュールに描かれている。
明るめの音楽とカラフルな着色は割と自然な華やかさがあると思う。しかしモノクロ版の方が質感や遠近感が良く分かるし、ムードも内容によく合っていて好きだろうか。
