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スワロウテイルのtyapiokaのレビュー・感想・評価

スワロウテイル(1996年製作の映画)
3.9
表層だけなぞると金があっても幸せになれず、あの頃の日々はかけがえのないものだったエンドではあるものの、お金があったからこそ夢を見れたとも言える気がする。ただの紙くずのように金を扱うことの気持ちよさと切なさ。見せてあげたかった自分の幸せが不幸を呼ぶ、アゲハチョウの挿話が全体の骨子のようにも思えるけれど、アゲハを見たことや見つけたことは決して不幸なことではないと思う。ごちゃつい街や古い映画のような敵の造形など不自然なユーモアが逆に自然で不思議。イェンタウンの説明をしてからタイトルクレジット、そしてたくさんの名前。どの役者もそういう人に見えたので演技というより、人感があった。歌が頭に残る。
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